カートリッジにMM型とMC型が有りますが、どのように違うのですか？又、どちらの方

が高級品ですか？

 

MM,MCの最初のMはムーブ（動く）を示します。要するにコイルと磁石で 発電します

が、コイルを動かすのをMC、磁石を動かすものをMMと言います。 磁石を動かすMM

型が発電力が大きく、MC型は発電力は小さくなります。 もともとMC型は、高級品とし

て作られていましたが、現在は安価な物も 出ています。又、MM型でも高級品はあり

ます。

 

 

 

MC型カートリッジに、ハイインピーダンス型とローインピーダンス型がありますが、

どのような違いがありますか？

 

このインピーダンスという意味は、「交流の抵抗」という意味です。ハイインピー ダンス

は一般に30Ω以上、ローインピーダンスは10Ω以下を言っているよう です。 カートリッ

ジの発電の際に、電気インピーダンスと機械インピーダンスがあり、 MCの場合は、

機械インピーダンスは、ローでもハイでも問題ありません。 電気インピーダンスは、

ハイインピーダンスの場合に低音と高音にかけて 違いが発生します。そして、ロー

インピーダンスの場合は、ほとんど問題 ありません。しかし、ハイインピーダンスの

方が、アンプとして信号を受け易く、 ローインピーダンスは信号を受け難いと、相反

するものがあり、一概にどちらが 良いとはいえません。アンプで受ける場合にはハイ

インピーダンスが有利だと 思いますが、良質のトランスで受ける場合はローインピー

ダンスの方が有利 だと思います。

 

 

 

今までは安価なＭＭカートリッジを使用していましたが、今度は奮発して高級なＭＣ

カートリッジを購入しようかと思っています。お店に行っていろいろと見ていましたら、

針圧の軽いカートリッジ（０．８〜１．２ｇ）と重いカートリッジ（３〜５ｇ）があり、店員さん

に軽い方がレコードを痛めないからよいと進められました。しかし、重い方はプロ使用

みたいなので気になっています。わたしのアームはユニバーサルでどちらでも使用

できます。

 

針圧が重くてレコードを痛めると言うのは大昔の話で針圧が１０ｇを越えて アームの

精度が悪かった時代のことです。いつの間にか適度を越えて 針圧の軽いものが高級

品と思われるようになったようです。針圧の軽い カートリッジのカンチレバーは非常に

細くできています。そのようなカートリッジ では一秒間に１〜２万回もあるレコードの

振幅を発電コイルに正確に伝える ことは難しいと思われます。以前、針先がレコード

をトレースするときの様子を 高速度カメラで撮った写真を見たことがありますがカンチ

レバーが蛇のように 曲がっていました。また、証拠として針圧の軽いカートリッジと

重いカートリッジ の発電能力を比較したら、重い方が大きいのです。重い方がより

正確にトレース していることになります。ご質問のプロ用のカートリッジを使用される

方が正解 だと思います。

 

 

 

音のエジソンでは、モノラルカートリッジを薦められますが、今はステレオが主流だと

思います。どうしてなのですか？

音楽が好きな方へ、当店は、良質のモノラルカートリッジを薦めています。 なぜなら、

ジャズやクラシックの良き時代、レコードの半数以上がモノラル 録音されてると思いま

す。また、レコードが良いといっても、その中でモノ ラルが更に良いのです。LPレコード

が少ない中に良質のモノラルを聴か ないことは、非常にもったいないのです。ステレオ

レコードだけお聞きの方 で、そのままのステレオカートリッジでモノラルレコードを聴か

れますと、 非常に古くさい音に聞こえます。一度、本物のカートリッジを使ってみて下

さい。レコードの世界が変わります。理論的には、CDより良質と言われ るステレオLP

レコードは、６０年代に近づくほど良質になり、５０年代のモノ ラルは、それ以上に良質

です。１本の溝に左右の２つの音を入れたステレ オより、１つの音を入れたモノラルが

良いのは、当然の事だと思います。

 

 

 

現在ＦＲ-64でオルトフォンＣＧ25ＤをつけてJAZZのオリジナル盤を主に聞いておりま

す。ＣＧ25-Ｄで問題なのはたまにステレオ盤をかけたときに盤を傷める可能性がある

ことです。この点に関しまして貴社(音のエジソンモノラル）のカートリッジはどうなので

しょうか。またオルトフォンのAシェルに装着は可能でしょうか。

 

モノラルのカートリッジに２種類あります。モノラル専用カートリッジとモノラル カート

リッジです。モノラル専用カートリッジは、縦の振幅には動作せず、横の 振幅のみに

忠実にトレースするように出来ております。モノラルレコードの事 だけを考えて、モノ

ラルの時代に作られたカートリッジです。縦振動に対しては 動作しない為に、ステレ

オレコードをかけると傷める事になります。 通常のモノラルカートリッジは、ステレオ

の時代に作られ、ステレオカートリッジ の量産の合間に作られた物で、音質よりも

使い勝手が重視されています。縦 振幅にも横振幅にも針先は動きますが、縦振幅

は発電せず、横振幅のみで 発電するように出来ています。縦振幅にも針先は動作

する為に、ステレオレコー ドをかけても傷めることはありませんが、モノラルレコード

に関しては、忠実な カートリッジとは言えません。 モノラル専用カートリッジは、オル

トフォンのCG25D、EMTのOFD25など、音の エジソンのモノラルカートリッジ２種も、

モノ専用となっています。 また、音のエジソンのカートリッジは少し作りが異なります

ので、オルトフォンの Aシェルには、装着出来ません。そのかわりに、Aシェルを使っ

ておられる方の 為に、同じくAタイプとして出しています。音のエジソンのカートリッジ

は、オルト フォンやEMTの専用カートリッジを更に進化させたものです。一聴にして

お分かり 頂けると思います。

 

 

 

御社オリジナルのカートリッジは（重いほう）インピーダンスはいくつですか？
私は現在CA-25を使っております。

 

インピーダンスは約６Ωです。しかし、オルトフォン専用のローインピーダンス型 トラ

ンスを使用して実験しましたが、音質的にはほとんど変わらず大丈夫でした。 ハイ

インピーダンス３０Ωの使用時には、わずかに出力が落ちるものがあります。 トランス

のインピーダンスは、少し高めにとってあるようです。ハイインピーダンス で出力が

落ちた原因は、かなり高めに設定してある分だと思います。このカート リッジは、効率

が高い為に出力が少し高めで、オルトフォンSPUと比較して ４クリックぐらい高く出ま

す。CA-25よりは、出力がかなり低く使い易くなっています。